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なんかどんどん自分が自分だと思っていたところから位相がずれていく。
ここにいると思っていた。
でも、それはさっき。
いまはここにいる。
で、ここにいると思ったらもういない。
どんどん別の人間になっていくみたいだ
いつからか分からないけど、気が付いたら感覚が全然違うものになっていた。
目に見える色も肌に触れる風も、なんならその奥の声まで聞こえそう
食べるものの味も、満たされる感触も、存在している感覚そのものが
全然違うものみたいだ。
今まで必死で守ろうとしてきた”自分”の感覚とは一体何だったのか?
この枠から外れたら何も描けなくなると思って必死で守っていたのに
むしろ自分が持っていたものなんてあるか?
全部もらってるんじゃないか、ほら、今も。わかる?
生理が来るのが嫌じゃなくてむしろ楽しみになってきた。
最近は明らかに自分のじゃない記憶でよく泣く。泣いたまま寝たら朝陽がすきとおって見える