疑問点2.期待に応えなければいけないのだろうか?

つまり、「期待に応えているから自分は生きているのだろうか?」「期待に応えているから仕送りをもらって生きていくことができているのだろうか?」「期待に応えない自分に生きる価値はあるのだろうか?」みたいなことだ。比べるためには“期待に応えている状態”と“期待に応えていない状態”の両方を比較する必要があるが、後者がどんなものか現時点でイメージができず判断がつかなかったので、なんとも答えることができなかった。そこで、「具体的に何の期待に応えようとしているのだろうか?」ということを考えた。

 

よく言われるのは「大学を卒業しろ」「大企業に就職しろ」そして暗に周りから言われたりばーちゃんがほろりと言うのが「結婚して家族を作れ」だった。これを叶えるのが期待に応えるということだろう。

 

 

疑問点2.1 大学に行かなければ死ぬのだろうか?

そもそもなぜ大学を卒業して欲しいかというと大卒という資格を持って安定した大企業に入ってほしいからであるので、「大学を卒業しろ」「大企業に就職しろ」はセットで考えることにする。

では、これができないと死ぬのだろうか?

いま卒業するかどうかを保留中の自分としては材料がなくて答えられない。そこで他の人を参考にしてみようと思った。

今迄周りにいた人は必然的に学生ばかりだったので、それ以外の立場の人たちも参考にしたいと思った。卒業して会社に勤めている人。卒業したけど会社じゃない所にいる人。卒業してない人。きっといろいろいるのだろう。そう考えたらなんで自分は会ったことないんだと思ってちょっと怖くなった。今いる場所って現実のほんの一部なんだなあと思った。そんなところでぐるぐる考えてる自分を恥じた。恥じたら変えるために行動しなくてはならない。

 

 

疑問点2.2 結婚しなければ死ぬのだろうか?

この点に関しては「まあしなくても死なないんだろうな」と最初から思っていた。周りからのプレッシャーもそんなにはなかったし、思うのは、仕送りは結婚して欲しくて送っているわけじゃないんだろうな。まあ、しない限り言われ続けて居心地悪いんだろうな。位だった。結論が出ていたので確かめる必要性も我がこととしてはあまり感じていなかった。

この様にあまり深く考えてなかったが、数か月後に大きな爆弾がここに落ちてくることになる。

焼け残りを見つけて今でもそれについて考えている。

 

 

大学を休学しようとはこのあたりで決めていた。やめちゃうと、疑問点2.1で「期待に応えてないと死ぬ」という結論が出たときに死ぬしかなくなり、ちょっとリスキーすぎるのでやめておこうと思った。

更に北大には休学中には学費が一切かからないという神のようなシステムがあり、これを知った瞬間にはもう半ば休学を決めていたような気がする。入学してからいちばん大学をすきになった瞬間だったかもしれない。

学費がかからないなら休学だろうが退学だろうが(正社員就職はできないかもしれないが)そんなに変わらない。

また、当時はアルバイトをしようと思っても学業があると時間や職種は限られ、自分の力だけで生活費を稼ぐことができるのか確かめられてなかったので、できるのかできないのか確かめたかった。

必要なのは確かめる期間だった。確かめるために色々行動してみたかったし、色々知りたいことがあった。